TOGASHIRA HOUSE

陶芸家の家

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2013年10月に初めてこの戸建てと出会って、約1年が経過し無事に竣工しました。

取手市のNPO取手アートプロジェクトとOpenAの共同事業で、国土交通省の住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業として実施された第一号物件となります。アーコアーキテクツは事業当初からチームに加入し、空き家調査やインスペクションなどを行ってきました。

この戸建ては、昭和56年竣工の築35年の物件となります。数年間空き家の状態でしたが、本プロジェクトにより新しい入居者を見つけるとともに改修を実施しました。

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この戸建ては典型的なnLDKの形式となっていますが、大きな庭や前庭に面した和室を地域に開放することで、閉鎖的な住宅ではない、開かれた住宅になりうる可能性を感じ、「住むための機械」としての住宅ではない、新しい暮らし方を実現して頂ける入居者を募集しました。

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約半年間の募集期間で、入居者として金沢在住の陶芸家の方が決まりました。陶芸家の方が住むということで、和室は工房に改修し、そして庭には窯小屋を建てました。小屋の外壁の下半分は乳白色のポリカーボネートとすることで、午前中は朝日が差し込むことで内部は明るく、夜は街に行灯のように外に光を灯す小屋となっています。リビング・ダイニングは床や天井ともにOSB合板をそのまま仕上げとして見せています。

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■建築概要
敷  地:茨城県取手市戸頭
設計期間:2014年8月~2014年9月
工  期:2014年10月~2014年11月
構造規模:木造 地上2階
建築面積:56.31㎡
延床面積:91.92㎡
施  工:株式会社住まい工房ナルシマ